CMなどで目にする機会も多いリカバリーウェアですが、「みんな何の目的で着ているのか」「年代や性別でニーズは違うのか」といった実態は十分に可視化されていませんでした。そこでCollect.(コレクト)では、リカバリーウェアの利用目的についてアンケート調査を行い、性別・年代別の特徴やニーズの違いを明らかにしました。
▼調査概要
| 調査対象 | リカバリーウェアを利用している男女300人 |
|---|---|
| 調査時期 | 2025年11月 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査媒体 | クラウドワークス |
調査サマリー
- 利用目的は「疲労回復」が過半数を占め、「睡眠の質向上」(37%)と合わせて約9割が、休息と回復効果を期待
- リカバリーウェアの利用目的は男女間の有意差はなし。約5割が「疲労回復」、4割前後が「睡眠の質向上」を重視
- 年齢によって利用意識が大きく変化。40代までは「疲労回復」、50代以上は「睡眠の質向上」が過半数
リカバリーウェアの利用目的は?
リカバリーウェアの利用目的は、「疲労回復(51%)」と「睡眠の質向上(37%)」が大半を占めています。筋肉ケア(4%)やリラックス目的(8%)も一定数はいるものの、多くの人がコンディション調整アイテムとして活用している様子がうかがえます。日中に蓄積した疲れをリセットし、夜の休息の質を高めることが、リカバリーウェアに期待されている主な役割と言えそうです。
【男女別】リカバリーウェアの利用目的は?
男性※回答数153人
男性では、「疲労回復(50%)」が最も多く、「睡眠の質向上(36%)」がそれに続きます。さらに「筋肉ケア(5%)」や「リラックス目的(9%)」は女性よりやや高めで、トレーニングや仕事終わりの体の重さを軽減したいニーズが表れていると考えられます。全体として、男性は「とにかく疲れを取りたい」「パフォーマンスを維持したい」という実務的・機能的な目的でリカバリーウェアを選んでいる傾向が強い結果となりました。
女性※回答数147人
女性も「疲労回復(51%)」が最多で、「睡眠の質向上(40%)」が続き、上位2つの構成比は男性と近い結果となりました。一方で、「筋肉ケア(2%)」は男性より低く、「疲れを取る」「よく眠れるようにする」といった全身のコンディションを整える目的が中心だと読み取れます。仕事・家事・育児など、多方面の負担が重なりやすい中で、自宅で無理なく取り入れられるセルフケア手段として活用されている可能性が高いと考えられます。
【年代別】リカバリーウェアの利用目的は?
20代※回答数30人
20代では「疲労回復(54%)」が最も多く、「睡眠の質向上(29%)」が続きます。筋肉ケア(7%)やリラックス目的(10%)の割合も他年代と比べてやや高く、スポーツやトレーニング、夜更かし・不規則な生活などによる「その日の疲れをどう回復させるか」を重視している様子が見られます。比較的若い世代ほど、将来の健康維持というよりは、目の前のパフォーマンス回復や気分転換のツールとしてリカバリーウェアを使っていると考えられます。
30代※回答数115人
30代も「疲労回復(58%)」が最多で、全年代の中でも特に高い割合となりました。「睡眠の質向上(34%)」も3割超を占めており、仕事・家庭の両面で忙しくなるライフステージならではの回復ニーズが強く表れています。筋肉ケア(3%)、リラックス目的(5%)は少数派で、嗜好性よりも機能性を重視している傾向がうかがえます。限られた時間の中で、いかに効率良く疲れを取りたいかという意識が強い層と言えそうです。
40代※回答数101人
40代では「疲労回復(52%)」が引き続き最多で、「睡眠の質向上(35%)」も3割超と高い水準です。20〜30代と同様に日々の疲労回復ニーズは強い一方で、加齢に伴う寝つきの悪さや睡眠の浅さなどへの意識も高まり、「よく眠れること」への期待がじわじわと存在感を増していると考えられます。リラックス目的(9%)の比率も比較的高く、心身のメンテナンス時間としてリカバリーウェアを取り入れている実態が見て取れます。
50代以上※回答数54人
50代以上では傾向が大きく変わり、「睡眠の質向上(55%)」が最多となり、「疲労回復(32%)」を上回りました。年齢を重ねるにつれて、日中の疲れそのものよりも「いかに質の良い睡眠を確保するか」が重要なテーマになっていることがうかがえます。リラックス目的(11%)も他年代より高く、心身ともに落ち着いて休息するための睡眠環境の一部としてリカバリーウェアを位置付けている人が多いと考えられます。



















