健康や美容を気遣う人たちの間で話題になっている「シリカ水」をご存じでしょうか？

シリカ水とは、簡単に言えば一般的なミネラルウォーターよりもケイ素という成分をたくさん含んでいるミネラルウォーターのこと。

本記事では、そんなシリカ水とはどのようなものなのか詳しく紹介するとともに、飲み方の注意点やおすすめの商品、よくある質問などをまとめていきます。

シリカ水とは

シリカ水とは、シリカ（別名ケイ素）と呼ばれるミネラルの一種が比較的多く含まれている水のことです。

ケイ素とは、地球上で酸素に次ぎ多く存在している元素で、土壌や水道水などにも含まれています。

また、ケイ素は人間の体内にも含まれていて、骨や皮膚を構成し、身体の成長や老化にもかかわっていると考えられています。

つまり、ケイ素は我々人間が生きていくうえで必要不可欠な成分のひとつだと言えるでしょう。

参考：シリカってどんなもの？働きや多く含まれる食品とは

シリカには2種類ある

シリカは鉱物由来である「結晶質」と、藻類やもみ殻などの植物由来である「非晶質」の2種類に分類できます。

まず「結晶質」のシリカですが、これは不溶性であり、人体では吸収することができません。これに対して、「非晶質」のシリカは水溶性であり、粒子がとても小さいため、人体の腸で吸収が可能です。

安全性も高く、医薬品の有効性や安全性評価の信頼性を高める「GLP検査」という試験では遺伝毒性がなく、安全な成分であることが分かっています。

シリカ水に含まれているのは、もちろん人体に影響がないとされている「非晶質」のシリカ。

「非晶質」のシリカは腸で吸収されると、血液に浸透し、全身に行き届けられます。

また「非晶質」のシリカは、吸収されずに残っても最終的に尿として排出されるため、基本的には過剰摂取の心配がありません。

参考：【シリカとは？】物性、取り扱い、安全性、メーカーについて解説

シリカは体内では作り出せない

シリカは人体が生きていくうえで必要不可欠な成分ではありますが、実は体内で作り出すことができません。

そのため、水分や食べ物として摂取する必要があります。

ちなみにシリカは水道水にも含まれていますし、食べ物で言えばじゃがいも、トウモロコシ、ゴボウ、青のりなどに多く含まれています。

シリカ水の効果・効能に科学的根拠はあるの？

雑誌やネット上では、シリカの美容や健康効果が取り上げられています。

美肌・美髪、骨や関節の健康維持、免疫力アップ、老化防止などが挙げられていますが、残念ながら現時点では科学的根拠は明らかになっていません。

基本的には水道水や普段の食事でシリカの摂取量が不足することはないと考えられており、特に積極的な摂取も求められていないのが現状です。

シリカ水を飲む場合は過度な期待をせず、プラスの影響があれば良いな、くらいにとどめておくのがいいかもしれませんね。

シリカ水の選び方

シリカ水と一概に言っても、現在はさまざまなメーカーからいろいろな商品が販売されていますよね。

飲み方もそれぞれ異なるので、その中からたったひとつを選ぶのは至難の業です。

そこで続いては、シリカ水の選び方について解説していきます。ぜひ自分に合ったシリカ水を選んでくださいね。

シリカ含有量の多いものを選ぶ

シリカの一日における推奨摂取量は特に定められていませんが、大体30ml程度だと考えられています。

また、成人の一日におけるシリカの消費量は10～40mlとなっていますが、もちろん体格や生活習慣によって個人差はあります。

基本的には30ml以上を心がけて摂取すれば問題はないでしょう。市販のシリカ水に含まれているシリカの含有量は、大体50～100mgが一般的です。

ただ、先ほども述べたようにシリカは過剰摂取すると体に負担がかかる可能性があります。過剰摂取には注意しながら、適量を守って摂取を続けることが大切です。

硬度が低いものを選ぶ

「硬水」や「軟水」といった言葉を耳にしたことがありますよね？硬水と軟水の違いは、水の硬度にあります。

水の硬度とは、水分中に含まれているマグネシウムやカルシウムの濃度と、ほかのミネラルの含有量で決まります。

一般的にマグネシウムとカルシウムの濃度が高く、ミネラルの含有量も多いのが、硬水です。

シリカ水にも軟水と硬水の2タイプあり、飲みやすさが異なります。基本的には軟水は飲みやすく、硬水はミネラル含有量が多いものの、飲みにくいと感じる人が多いようです。

そもそも日本の水は大半が軟水なので、硬水の独特な飲み口が苦手な方も多いかもしれませんね。

いずれにせよ飲み続けることが大切なので、慣れていない人は特に硬水を無理して飲むのではなく、飲みやすくて料理にも使いやすい軟水を選ぶことをおすすめします。

ペットボトル、浄水器、ウォーターサーバーのどれを使うかを決める

シリカ水の取り入れ方は主に3通りあります。

手軽に購入できるペットボトル、ランニングコストが抑えられるピッチャー型の浄水器、適温のシリカ水がいつでも使えていろいろな用途に使えるウォーターサーバー。

下記で詳しく解説していますので、それぞれのメリット・デメリットをふまえて、どのタイプで取り入れたいかを決めましょう。

シリカ水の取り入れ方はペットボトル、浄水器、ウォーターサーバーの3通り

シリカ水の取り入れ方は、大きく分けて「ペットボトル」「浄水器」「ウォーターサーバー」の3通りに分類できます。

それぞれメリット・デメリットが異なるので、ぜひ自分に合った方法で飲むようにしてください。

ペットボトルで飲む

シリカ水は手軽なペットボトルでも販売されています。薬局やスーパーなどでも販売されていますが、メーカーによっては定期的に商品が送られてくる定期便も採用されているので、買いに行く手間もなく、とても便利です。

ペットボトルは浄水器やウォーターサーバーとは違い、専用のカートリッジやサーバーを購入する必要がないため、初期費用がそれほどかからず、手軽に始められるというメリットがあります。

その一方で、毎日飲み続けるとなるとコストがかかりやすいというデメリットも。ペットボトルのゴミがたまりやすいという点も、難点と言えるでしょう。

シリカ含有のおすすめペットボトル天然水5選

シリカ水を手軽に飲むなら、市販のペットボトル天然水がおすすめです。

商品によって含有量や硬度などが異なるので、色々な種類を試してお好みの味を見つけられるでしょう。

ここでは、おすすめのシリカ水を5商品ご紹介いたします。

ペットボトルシリカ水比較

浄水器で飲む

最近は、自宅で水道水を専用のカートリッジが入ったボトルに入れるだけで、手軽にシリカ水が飲める浄水器も販売されています。

浄水器は基本的に水道水をカートリッジのついた専用のボトルに入れるだけで美味しいシリカ水が作れるので、管理が手軽で続けやすい点が大きなメリットです。

ただ、1回で作れる量が決まっているほか、現時点で販売されている商品の種類が少ない点はデメリットと言えるでしょう。

シリカ水が飲めるおすすめ浄水器2選

市販のシリカ水以外にも、水道水をピッチャーに注ぐことでシリカ水を生成できる浄水器タイプがあります。

今回は、おすすめの浄水器を2つご紹介いたします。

ウォーターサーバーで飲む

家族みんなでシリカ水を飲みたい場合、ウォーターサーバーをレンタルするのが一番お得です。

ウォーターサーバーは、ペットボトルや浄水器よりも、たくさんのシリカ水をいつでも飲めるという点が大きなメリットといえます。

また、サーバーレンタル代などの費用は掛かりますが安いプランを展開しているメーカーも多いので、上手に選べばランニングコストを抑えられます。

ただ、水は宅配型が多いので、置く場所が必要になる点はデメリットと言えるでしょう。

シリカ水が飲めるおすすめウォーターサーバー7選

市販のペットボトルや浄水器でもシリカ水を飲むことはできますが、より手軽に飲めるのはウォーターサーバーです。

ウォーターサーバーには冷水・温水や常温の機能があるため、飲みたいときにすぐに飲める手軽さがあります。また水道水で作ったシリカ水と比べると、他のミネラル成分も豊富な天然水の味わいはやはり格別です。

ここでは、当サイトおすすめのウォーターサーバーを7つご紹介していきます。

メーカー比較

シリカ水のよくある質問

ここからは、シリカ水を飲むうえで気になるポイントを質問形式で紹介していきます。

ぜひ気になっていることを解消して、すっきりしてからシリカ水を始めましょう！

シリカ水を飲むと癌になるって本当？

シリカ水を飲むと癌になるという噂に科学的根拠はありません。国が提唱しているデータによると、シリカ水に含まれている非晶質シリカには人体における発がん性は分類できないとされています。

つまり、発がん性がないとは言い切れないが、あるという結果も出ていないということです。

シリカ水は加熱しても大丈夫？

シリカ水は加熱しても基本的には問題ありませんが、沸騰させてしまうとミネラル分が大量に損失する恐れがあります。

白湯程度に温めるくらいなら成分が失われることもないので、温め過ぎにだけ注意しましょう。

シリカ水は一日どれくらい飲むべき？

シリカの1日における摂取目安量は30ml前後だと言われています。

シリカ水の種類によってシリカの含有量が異なるので、1日の具体的な摂取目安量は商品に記載されている分量を確認して、順守することをおすすめします。

また、シリカ水は毎日飲んでも問題ないですし、むしろ毎日飲み続けることで効果を実感できるでしょう。

シリカ水は妊婦さんや赤ちゃんが飲んでも大丈夫？

妊婦さんや授乳中のママさん、赤ちゃんの場合、シリカ水を飲むのは控えることをおすすめします。

といいますのも、シリカ水が母体に与える影響が明らかになっていないほか、胎児や乳児が母体から届く過剰なミネラルに耐えられない可能性があるからです。

過剰なミネラル摂取は母体にどのような影響を与えるのか判明していないため、不安な人はシリカ水を控えることをおすすめします。

まとめ

最近ネットショップだけでなく、コンビニやスーパーでも見かけるようになってきたシリカ水。さまざまな美容や健康効果が謳われていますが、実は現時点ではその効果が確かにあるとは言い切れません。

ただ、生きていくうえで必要なケイ素を気軽に摂取できるというのは事実なので、健康や美容のために始める人も多いようです。

ぜひ自分に合ったシリカ水を見つけて、飲み続けて違いを実感してみてください。