近年、結婚観やライフスタイルの多様化が進む一方で、経済的要因が結婚意欲に与える影響が改めて注目されています。
特に男性の場合、「安定した収入が得られないと結婚は難しい」という社会的イメージが根強く、年収と結婚願望の関係を可視化することは、今後の社会課題を考えるうえでも重要といえます。そこで本調査では、男性を対象に「結婚願望と年収の関係」に焦点を当て、年代別・年収別の意識差を明らかにしました。
▼調査概要
| 調査対象 | 独身男性181人 | 
|---|---|
| 調査時期 | 2025年10月 | 
| 調査方法 | インターネット調査 | 
| 調査媒体 | クラウドワークス | 
調査サマリー
- 全体では約半数(49%)が「結婚したい」(「ある」「どちらかといえばある」の合計)と回答。
- 20代では70%が結婚願望ありと最も高く、年齢が上がるにつれて割合が低下。50代以上では36%にとどまる。
- 年収別では明確な相関が確認され、500万円以上では62%が「結婚したい」と回答。一方、300万円未満では38%にとどまり、24ポイントの差が見られた。
結婚願望はありますか?
 
全体では、「結婚願望がある」「どちらかといえばある」と回答した人が合計49%と、約半数が結婚を前向きに捉えていることがわかりました。一方で、「どちらかといえばない」「ない」が51%と、結婚に消極的な層も拮抗しています。近年のライフスタイル多様化により、結婚しない選択も一般化していることがうかがえます。
【年代別】結婚願望はありますか?
 
20代
20代では「結婚願望あり」層が70%と最も多く、他世代と比べて結婚への理想を持つ傾向が顕著でした。恋愛や結婚への価値観が柔軟な世代でありながら、将来的には家庭を築きたいという意識が強く、恋愛や経済基盤の両立を意識している層が多いと考えられます。
30代
30代では「結婚願望あり」層が55%とやや減少。仕事や生活基盤が安定してくる一方で、「今は焦らず」という現実的な考えを持つ人が増えています。ライフイベントを計画的に考える傾向が強く、結婚への意欲は維持しつつもタイミング重視の姿勢が見られます。
40代
40代では「結婚願望あり」層が31%と大きく減少し、「ない」と回答した人が37%と最多に。仕事・生活が安定し独身生活を確立している層が多く、結婚を必須条件としない人生観が定着していると考えられます。未婚のままの充実を選ぶ価値観が特徴です。
50代以上
50代以上では「結婚願望あり」層が36%にとどまり、「結婚しない」意識が高まっています。これまでの人生経験を踏まえ、「一人の生活を大切にしたい」と考える人も多く、現実的・安定志向が反映されています。年代が上がるほど結婚を選択肢の一つとして捉える傾向が強まっています。
【年収別】結婚願望はありますか?
 
年収と結婚願望には明確な相関が見られました。年収500万円以上では「結婚願望あり」が62%と高く、300万円未満では38%にとどまりました。経済的な安定が結婚意欲を後押ししているとみられ、特に中~高年収層では将来設計や家庭形成を意識した回答が目立ちます。経済基盤の強さが、結婚への心理的ハードルを下げている可能性が示唆されます。
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