脱毛を始めたいけど、「医療脱毛と美容脱毛の違いがわからない」と迷っていませんか?本記事では、医師監修のもと、脱毛効果・痛み・費用・通う回数など、医療脱毛と美容脱毛の違いをわかりやすく解説します。

免許・資格:厚生労働省 麻酔科標榜医 、日本静脈麻酔学会 認定医、日本周術期経食道心エコー認定委員会 認定医
麻酔科医として、美容医療を含む各診療科の周術期管理を3000件以上担当。安心安全の医療を提供するとともに、現役医師として、実臨床をベースに培った医学知識と経験から、最新の知見を踏まえ正しい情報をわかりやすく発信する。
目次
医療脱毛と美容脱毛の違い
医療脱毛と美容脱毛の違いを一目でわかる比較表にまとめました。
項目 | 医療脱毛 | 美容脱毛 |
---|---|---|
効果 | 永久脱毛 | 減毛・抑毛 |
痛み | 強め(麻酔使用可) | 少なめ |
回数 | 約5〜8回 | 約15〜20回以上 |
費用 | 1回あたり高めだが、トータルは少なめで済む | 1回あたり安いが、トータルは高くなりがち |
施術者 | 医師・看護師 | エステティシャン |
安全性 | 医師常駐でトラブル対応も迅速 | 医療行為が不可。肌トラブル時は通院が必要 |
おすすめな人 | 効果重視/短期間で完了したい人 | 痛みが不安/1回あたりの費用を抑えたい人 |
永久脱毛できるのは医療脱毛のみ
医療脱毛では、医療用レーザーによって毛根や毛を生やす組織(毛乳頭・バルジ領域)を破壊するため、「永久脱毛」が可能です。これは厚生労働省により医療行為と定められており、医療機関でしか施術できません。
一方、美容脱毛(エステ脱毛)は、出力の弱い光で毛の再生を抑える「減毛・抑毛」を目的としており、毛が再び生えてくる可能性があります。なので、永久脱毛を目指したい方は、医療脱毛一択です。
美容脱毛は痛みが弱め
医療脱毛は効果が高い分、照射パワーも強いため、痛みを感じやすいです。ただし、クリニックでは麻酔の使用が可能なため、痛みに弱い人でも対応できます。
一方、美容脱毛は出力が弱いため、ほんのり温かさを感じる程度で「ほぼ痛みを感じなかった」という声も多く聞かれます。痛みの感じ方に不安がある人は、美容脱毛から始めてみるのもおすすめです。
早く脱毛効果を得たいなら医療脱毛
短期間で脱毛効果を得たいなら、医療脱毛が向いています。1回ごとの効果が高いため、5〜8回ほどで効果を実感する方が多いです。
反対に、美容脱毛は1回あたりの負担は軽いものの、効果の出方がゆるやかで、完了までに15〜20回以上通う必要があります。「半年〜1年以内に自己処理を卒業したい」という方には医療脱毛が向いており、「少しずつ進めたい」「回数が多くても痛みの少ない方がいい」という方には美容脱毛が適しています。
※効果には個人差があります
1回の費用を抑えたいなら美容脱毛
医療脱毛は1回あたりの料金が高めで、全身脱毛では1回数万円程度かかるクリニックが多いです。ですが、少ない回数で完了するため、長期的にはコスパが良いという考え方もあります。
一方、美容脱毛は1回ごとの料金が比較的安く、初期費用を抑えたい人には始めやすい選択肢です。ただし、完了までの通院回数が多くなるので、結果的に医療脱毛よりトータル費用が高くなるケースもあります。
医療脱毛は医師や看護師が施術
医療脱毛は、国家資格を持つ医師または看護師が施術を行うため、万が一の肌トラブルや体調変化にもその場で適切な処置を受けることができます。麻酔の使用や薬の処方も可能な点が安心材料です。※看護師による施術は、一般的に医師の適切な指示と管理のもと実施。
美容脱毛では、エステティシャンが施術を担当するのが一般的で、安全性には一定の限界があります。もちろん美容脱毛でも事故は稀ですが、トラブル発生時には別途皮膚科を受診する必要があるため、リスクへの備えとして医療脱毛を選ぶ人も多いです。
医療脱毛の特徴とメリット・デメリット

医療脱毛は、医療機関でのみ提供される脱毛方法で、医療用レーザーを用いて毛根を破壊します。厚生労働省により医療行為と定められており、永久脱毛が可能です。
比較的少ない回数で高い効果を実感できる一方で、痛みや初期費用の高さがネックとなることもあります。ただし、医師や看護師による対応、麻酔の使用、肌トラブル時のサポートなど、安全性と確実性の高さが大きなメリットです。
メリット
- 永久脱毛が可能
- 5回程度の施術で効果を実感できる
- 医療機関で医師や看護師が施術
- 麻酔が使える
- 肌トラブルへの対応がスムーズ
デメリット
- 痛みが強め(特にVIOなど)
- 脱毛完了すると元には戻らない
医療脱毛はこんな人におすすめ
医療脱毛は、永久脱毛を目指したい人や、できるだけ短期間で効果を実感したい人に特におすすめです。毛量が多かったり太くて濃い毛に悩んでいる方は、医療レーザーの高い出力によって効率的に脱毛が進みます。また、肌が敏感で万が一のトラブルに不安がある場合も、医師や看護師による施術とアフターケアが受けられる医療脱毛なら、より安心して施術に臨むことができます。
さらに、仕事や育児で忙しく、何度も通う時間を確保しにくい人にとっても、少ない回数で効果を得られる点は大きな魅力です。
「本気でムダ毛をなくしたい」「一生ものの脱毛をしたい」と考えている方には、医療脱毛が最適な選択肢となるでしょう。

▼医師の一言コメント
医療脱毛のメリットは、高い効果と安全性です。特に毛が濃い方や、早く効果が出てほしい方は医療脱毛のメリットを強く実感されるでしょう。
また、医療脱毛では麻酔を使用できることも魅力です。白髪やメラニン色素の薄い毛を脱毛する際には痛みが比較的強いニードル脱毛が有効ですが、この際にも麻酔を使用できることが活きてきます。
さらに、施術に関する肌トラブル対応が、基本的には同クリニック内で可能なため、シームレスな治療になり安全性が高まります。上位の医療機関に紹介する必要がある場合でも、医療業界のつながりによってスムーズに進むことが多い特徴があります。
美容脱毛の特徴とメリット・デメリット

美容脱毛は、エステサロンで提供される光脱毛(IPL脱毛やSHR脱毛など)を用いた施術で、主に「減毛」や「抑毛」を目的としています。
医療脱毛と比較すると出力が弱く、痛みや肌への刺激が少ないため、脱毛初心者や敏感肌の人でも挑戦しやすいのが特徴です。また、美容ジェルやアフターケアの丁寧さなど、リラクゼーションを兼ねた施術が多いのもエステならではの魅力です。
メリット
- 痛みが少なめ
- 肌への負担が少ない
- 医療脱毛よりも1回あたりの費用が安い傾向
デメリット
- 永久脱毛はできず、効果の持続には継続的な通院が必要
- 医療脱毛に比べて効果を実感できるまでの回数が多い
- 濃い毛や産毛には反応しにくいこともある
- 万が一の肌トラブルには、サロンでは医療的な対応ができない
- 硬毛化現象のリスク(弱めの出力で頻度が高まる)
美容脱毛はこんな人におすすめ
美容脱毛は、痛みの少なさや通いやすさを重視したい人に適しています。例えば、「脱毛は初めてで不安がある」「VIOや顔などデリケートな部位の刺激が心配」といったニーズに応えやすいのが特徴です。また、1回あたりの料金が安く設定されているサロンも多いため、初期費用を抑えて脱毛を始めたい人にも向いています。
さらに、エステならではのリラックス空間や、美容ジェルによる肌ケアも魅力のひとつ。「痛みの少ない脱毛を受けたい」「ついでに美肌効果も得られたら嬉しい」と考える方にとって、美容脱毛はおすすめの選択肢です。
医療脱毛と美容脱毛の脱毛方式を比較
医療脱毛では、高出力な「熱破壊式レーザー」や「蓄熱式レーザー」が使用され、毛根や発毛因子を直接破壊できるため、永久脱毛が可能です。施術回数が少なく、太く濃い毛にも効果的です。
一方、美容脱毛は毛の幹細胞を破壊しない範囲で行います。「IPL」や「SHR」といった光脱毛機が使われ、減毛や抑毛を目的とします。出力が穏やかで痛みが少なく、敏感肌でも受けやすいのが特徴です。脱毛機の特徴を理解すれば、自分に合った脱毛方法を選びやすくなります。
脱毛方式 | 使用機関 | 仕組み | 痛み | 特徴 |
---|---|---|---|---|
熱破壊式レーザー | 医療 | 高出力レーザーで毛根を破壊 | 強め | 剛毛に強く、脱毛効果が高い。毛根部を急激に約65℃まで加熱 |
蓄熱式レーザー | 医療 | 弱いエネルギーを連続照射 | やや弱め | 産毛・敏感肌・色素沈着部位にも対応。連続照射で毛根部を45〜50℃に徐々に加熱 |
IPL(光脱毛) | 美容 | メラニンに反応して熱を与える(エネルギー密度が低い) | 弱め | 美肌効果あり。太めの毛に効果を発揮 |
SHR(光脱毛) | 美容 | バルジ領域にアプローチ | 非常に弱め | 痛みがほぼなく、日焼け肌や産毛にも対応可 |
医療脱毛と美容脱毛は併用できる?
医療脱毛と美容脱毛の併用は、理論上は可能ですが、あまりおすすめされません。両者で使用する脱毛機の仕組みが異なるため、毛周期や肌への影響が複雑になり、効果の実感が遅れることがあります。
また、併用によってサロンやクリニック側のアフターケア保証が無効になるケースもあるため、トラブル時の対応が不十分になるリスクも。スケジュール管理の煩雑さもあり、基本的にはどちらか一方を選び、継続的に通う方が効果的です。
脱毛効果を最大化したいなら、自分の目的に合った脱毛方法を1つ選び、信頼できる施設で集中してケアを受けるのがベストです。
医療脱毛のおすすめクリニック
数多くの医療脱毛クリニックの取材や体験をしてきたCollect編集部が、おすすめの医療脱毛クリニックを紹介します。
レジーナクリニック
全身脱毛料金 | 5回:216,000円 月々3,300円~ |
---|---|
全身脱毛+顔+VIO料金 | 5回:424,000円 月々7,200円~ |
VIO脱毛料金 | 5回:96,000円 月々1,000円~ |
デビュープラン | 全身脱毛+VIO 5回:52,800円 月々1,000円~ |
割引 | 学割10%OFF、紹介割10%OFF、乗り換え割10%OFF |
都度払い | 可能 |
麻酔 | 麻酔クリーム:無料 笑気麻酔:なし |
キャンセル料 | 2営業日前の20時まで無料 |
脱毛方式 | 熱破壊式、蓄熱式 |
店舗数 | 22院 |
対象地域 | 北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄 |
営業時間 | 月~金:12:00~21:00 土日祝:11:00~20:00 |
店舗間移動 | 不可※転院は可能 |
Web予約 | 不可 |
支払い方法 | 現金一括、クレジット、医療ローン |
※全て税込
レジーナクリニック
レジーナクリニックは、初めての医療脱毛にも適したリーズナブルなプランを提供しているクリニックです。期間限定の「デビュープラン」では、全身+VIO脱毛5回が52,800円(税込)と、医療脱毛では破格の料金で受けられます。
脱毛機は人気のジェントルシリーズを含む多様な機器を選択できるため、肌質や毛質に合わせた施術が可能です。また、カウンセリング時には腕または足のテスト照射が無料で受けられ、事前に痛みや相性を確認できます。さらに麻酔クリームも無料で提供されるため、痛みが不安な方でも安心して施術に臨めます。
美容脱毛のおすすめサロン
続いて、おすすめの美容脱毛サロンを紹介します。
ストラッシュ
ストラッシュ
全身+VIO脱毛料金 | 6回:138,000円 月々3,300円~ |
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VIO脱毛料金 | 6回:47,760円 月々2,000円~ |
初回限定 | 全身脱毛+VIO 3回:9,900円 |
割引 | 学割最大30%OFF、ペア割最大30%OFF、リベンジ割最大30%OFF、キッズ割最大30%OFF |
都度払い | 可能 |
キャンセル料 | 前日まで無料 |
脱毛方式 | SHR |
店舗数 | 62院 |
対象地域 | 北海道、宮城、新潟、石川、静岡、愛知、岐阜、広島、岡山、栃木、東京、千葉、神奈川、埼玉、群馬、茨城、兵庫、奈良、大阪、滋賀、京都、福岡、長崎、大分、鹿児島、熊本、沖縄 |
営業時間 | 月~金:11:00~20:00 土日祝:10:00~19:00 ※一部店舗を除く |
店舗間移動 | 可能 |
Web予約 | LINE予約可能 |
支払い方法 | 現金一括、ローン、クレジット、デビット |
※全て税込
ストラッシュは、IPL・SHR・ISPを切り替え可能な独自開発のハイブリッド脱毛機「STRIKE」を使用し、1人1人にあった施術を提供しています。施術時に使用する脱毛ジェル「STスーパージェル」には、47種類の美容成分が含まれており、脱毛だけでなく、美肌効果も期待できます。
初回限定で全身+VIO3回を9,900円(税込)で受けられるので、まずは気軽に試してみたいという方にもおすすめです。
医療脱毛&美容脱毛のよくある疑問を医師が回答!
脱毛を検討する人が感じる不安や疑問について、医師に回答いただきました。施術前に気になる「効果」「痛み」「年齢制限」など、脱毛にまつわるリアルな悩みを解消していきましょう。
医療脱毛でも毛はまた生えるの?

医療脱毛では永久脱毛の効果が期待できますが、これは「一定期間が経過しても毛の再生が20%以下に抑えられている状態」を意味しており、「一生毛が生えない」わけではありません。実際には、体質やホルモンバランスの影響でわずかに毛が再生するケースもあります。特にVIOや顔などホルモン感受性の高い部位では、産毛のような毛が後から生えてくる可能性も。とはいえ、自己処理がほぼ不要になるレベルまで減毛できるケースが多いです。
※効果には個人差があります
美容脱毛の効果ってどれくらい持続する?

美容脱毛は医療行為ではないため、永久脱毛効果はありません。主に「減毛」や「抑毛」が目的であり、施術をやめると毛が徐々に再生することがあります。効果を維持したい場合は、半年〜1年ごとにメンテナンス施術を継続する必要があります。ただし、繰り返し通うことで毛量が目立ちにくくなり、自己処理の頻度は大きく減ります。
※効果には個人差があります
医療脱毛の痛みはどのくらい?

医療脱毛は高出力レーザーを使用するため、部位によっては「輪ゴムで弾かれたような痛み」を感じることがあります。特にVIOやヒゲなど毛が濃い部位は痛みを感じやすいですが、クリニックでは麻酔クリームの使用が可能なため、痛みの軽減は十分に可能です。
最近では蓄熱式レーザーなど、痛みを抑えた機器を導入するクリニックも増えてきています。蓄熱式レーザー脱毛は、連続照射で毛根部を45〜50℃に徐々に加熱することで、熱破壊式(ショット式)に比べて表皮への過剰な加熱を避けて痛みを軽減することができます。
家庭用脱毛器って効果ある?

家庭用脱毛器は、美容脱毛に近い「光脱毛(IPL方式など)」を採用している製品が多く、一時的な減毛や抑毛には効果があります。美容脱毛よりも出力が低く設計されており、永久脱毛効果はありません。
継続的に使い続ける必要がある点や、肌トラブル時に医師のサポートが受けられない点も踏まえて、自己処理の補助として使うのが現実的です。
※効果には個人差があります
10代でも脱毛して大丈夫?

10代でも脱毛は可能です。実際に、多くのクリニックやサロンでは「中学生・高校生プラン」などを提供しています。
ただし、10代はまだ成長期でホルモンバランスが不安定なため、脱毛後に再び毛が生えてくる可能性もあります。脱毛効果を長期的に持続させたい場合は、毛が安定する20代以降に本格的な施術を受けるのも一つの選択肢です。未成年の場合は、保護者の同意が必要な点にも注意しましょう。
まとめ
早く効果を実感したい方や、自己処理から完全に解放されたい方には医療脱毛が適しています。一方で、痛みや費用への不安が強く、まずは気軽に試したい方には美容脱毛がおすすめです。
どちらが良い・悪いではなく、自分が脱毛に求めるゴールや予算を考慮して選ぶことが大切です。迷った場合は、複数のクリニックやサロンでカウンセリングを受け、プランやサービスを比較検討してみてください。正しい知識と選択で、脱毛の満足度はぐっと高まります。
