「いびきがひどく、自分でも起きてしまうことがある…」

「いびきを治療したいけれど、どうすれば良いんだろう…」

このようにいびきで悩んでいる方は、少なくありません。いびきには治療を受ける必要があるものとそうでないものがありますが、判断するためには、いびき治療専門のクリニックで受診することが大切です。

本記事では、いびき治療ができるおすすめのクリニックをご紹介します。いびきの治療法やクリニックを選ぶときのポイントなどについても詳しく解説していきます。

いびき治療が推奨されているのはどうして？

読者の方の中には「夜にいびきをかくだけで、どうして治療が必要なの？」と思っている方もいるでしょう。

それは、そのいびきが「睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれるとても危険な病気のサインである可能性があるからです。

睡眠時無呼吸症候群とは、何らかの原因で睡眠中に気道が閉塞し、呼吸がしばしば止まってしまう無呼吸状態に陥る疾患です。発症すると寝ている間に無呼吸によって睡眠が妨げられることから、慢性的な睡眠不足や日中の強い眠気を引き起こします。

そして、長く本疾患を患うと高血圧を発症し、そこから動脈硬化や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中など、命にかかわる疾患に次々と発展する危険性があります。

さらに、睡眠時無呼吸症候群がもたらす日中の眠気は非常に耐え難く、車の運転中など寝てはならない場面での居眠りを誘発することもあります。これにより、交通事故や労働災害を引き起こし、患者本人だけでなく周りの人や社会全体に多大な影響を及ぼす危険性が指摘されています。

いびき治療におすすめの治療法は主に4つ

まず、いびき治療ではどのような治療法があるのかをご説明します。いびきの治療法は原因によって異なりますが、主に4つあります。

①CPAP（シーパップ）

CPAP（経鼻的持続陽圧呼吸療法）は、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、睡眠中の気道を開いたままにする治療法です。

特に、睡眠時無呼吸症候群の中等症〜重症患者には高い効果を発揮することから、治療法の第一選択肢として、多くの医療機関で実施されています。

CPAPをすると無呼吸の症状が抑えられることに加え、日中の眠気改善や生活習慣病の改善などの効果も期待できます。

②マウスピース

マウスピースは、いびきや睡眠時無呼吸症候群（SAS）治療のために使用される歯科装具です。別名「スリープスプリント」とも呼ばれます。

マウスピースを睡眠時に歯にはめ込むことで、下顎が上顎よりも前方に突き出した形になり、横になったときの舌の落ち込みや、それに伴う気道の閉塞を防ぐことができます。

ただし、マウスピースは軽症患者向けに実施される治療法で、CPAP実施の対象とされる中等症や重症患者に行ってもあまり効果がありません。よって、医師の診断の結果、中等症以上と診断された場合は、CPAPを実施されるケースが多いことは知っておきましょう。

③外科手術

CPAPやマウスピースといった基本的な治療法のほかに、外科手術による治療もあります。

代表的な治療として、口蓋垂（のどちんこ）とその周囲の口蓋を部分切除して呼吸をしやすくする「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術（UPPP）」や、下あごを部分的に骨切りして前方に移動させることで気道を拡大する「オトガイ舌筋前進術」などがあります。

ただし、外科手術は体のダメージも大きく、合併症の心配もあるので、実施には慎重な判断が必要です。また、一部の施術は健康保険の適用対象外となるため、費用の負担を考慮して行う必要があるでしょう。

④レーザー治療

引用：シロノクリニック公式サイト

いびきのレーザー治療は、近年登場した新しい治療法です。

特殊なレーザーによって喉粘膜の広がりを解消することで、気道における空気の出入りがスムーズになり、いびきや無呼吸の発生を防ぐことができます。

レーザー治療も外科手術に該当しますが、上記で紹介した外科手術とは異なり、施術に伴う体のダメージや副作用なども少ないのが特徴です。

また、外科手術の場合は術前の入院や退院、ダウンタイムからの回復まで多くの日数を要しますが、レーザー治療は施術時間が短く、かつ入院も必要ありません。

そのため多くのクリニックでレーザー治療を取り入れています。

ただし、施術費用については外科手術と同様、自由診療（健康保険適用外）になるので、費用の負担が大きいことは理解しておきましょう。

【2024年最新】いびき治療ができるおすすめのクリニック6選

いびきの治療法について知っていただいたところで、いびき治療ができるおすすめのクリニックを6つご紹介します。

いびきを発生させる主な原因は？

いびきは病気が原因で起こることもありますが、一概に病気とは言い切れません。体型や骨格、生活習慣など上気道を狭くするあらゆる要因が、いびきを発生させています。

肥満

肥満になると腹部だけでなく、首や気道の周辺にも脂肪がつくため、寝ている間に気道が圧迫されていびきの原因になります。

加齢

加齢によって舌や喉の筋力が衰えると、気道を広く保つ力が弱まり、いびきをかきやすくなります。

閉経による女性ホルモンの低下

女性ホルモンにはいびきを防ぐ働きがあります。しかし、閉経すると女性ホルモンの分泌が減るため、いびきを防ぐ効果が弱くなり、いびきをかくようになります。

鼻づまりによる口呼吸

アレルギー性鼻炎や鼻ポリープなどによって鼻がつまっている状態だと、口呼吸になっていびきが出やすくなります。

仰向け寝

仰向けで寝ると、重力で舌の筋肉がゆるんで落ち込み、喉の空気の通り道を狭くするので、いびきが生じやすくなります。

睡眠薬

睡眠薬には、全身の筋肉を緩ませて、いびきを発生させやすくする作用があります。

喫煙

喫煙は、鼻や喉の粘膜に炎症や腫れ・むくみを発生させるため、気道を狭めていびきをかく原因になります。

アルコール

アルコールも、睡眠薬と同様に舌が喉の奥に落ち込みやすくなるため、いびきの原因となります。

【特徴】治療を受けた方が良い危険ないびきかセルフチェックしよう

睡眠時無呼吸症候群による合併症や事故を防ぐためには、自分のいびきが治療を受けた方が良い危険ないびきか確認する必要があります。

下記に、注意が必要な症状やサインについてまとめました。自分に当てはまるものがないか、ぜひセルフチェックしてみてください。

セルフチェックの結果、複数の項目で心当たりがある場合は、睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性があります。すぐにいびき治療を行っているクリニックを受診するようにしてください。

いびき治療クリニックを選ぶときのおすすめポイント5つ

それでは、いびき治療のためにクリニックを選ぶ際はどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。そのポイントについて解説していきます。

1.いびき治療に特化した診療科があるクリニックを選ぶ

いびき治療に特化したクリニックを選びましょう。

いびき自体は、一般的な耳鼻咽喉科や呼吸器内科でも診療は可能ですが、いびき治療に特化した診療科や外来を開設している、もしくはいびき治療専門のクリニックを選ぶのがおすすめです。

いびきに特化したクリニックや診療科には、いびき治療に精通した専門医がいるケースが多いため、その実績や経験を活かした治療が受けられる可能性が高いです。

2.いびき治療にかかるトータルの費用が明確なクリニックを選ぶ

いびき治療には、CPAPやマウスピース治療などの基本的な治療法の他に、レーザー治療といった新しい治療法も近年登場してきています。

しかし、治療法が増えれば増えるほど料金体系は複雑になり、トータルの費用がいくら必要なのか、よくわからないクリニックもあります。

そのため、クリニックを選ぶ際は、治療にかかるトータルの費用がいくらなのか、明確に示してくれるクリニックを選びましょう。また、健康保険や医療費控除など、費用負担を減らす工夫ができるのかも確認することが大切です。

3.通いやすいクリニックを選ぶ

いびき治療はどの治療法を選んでも、定期的な通院が欠かせません。治療の効果がきちんと出ているか、いびきが再発していないかなどを確認するためです。

定期的な通院を踏まえて、クリニックを選ぶ際は自宅や勤め先から通いやすいクリニックを選びましょう。自宅から近い、最寄駅からのアクセスが良いなど、通院のストレスが少ない立地で探すのがおすすめです。

4.事前にいびき治療クリニックの無料カウンセリングを受ける

いびき治療ができるクリニックでは、本契約をする前に施術内容や費用などを相談できる無料カウンセリングを実施していることが多いです。

クリニックを決める際は、この事前カウンセリングを受けるようにしましょう。口コミを見ればそのクリニックの評判は確認できます。しかし、カウンセリングは医師やスタッフと直接対面して話を聞けるので、口コミだけではわからないリアルな情報を得ることができます。

5.アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶ

クリニックを選ぶときは、アフターフォローが充実しているクリニックを選びましょう。

いびき治療でよく行われるCPAPや近年登場したレーザー治療は、どれも高い効果を発揮する反面、副作用やダウンタイムがたびたび見られます。もちろん、想定されるトラブルはカウンセリング時に説明されるでしょう。

しかし、予期せぬトラブルが発生した場合、クリニック側の速やかな対応は安心感を得るためには欠かせない要素となります。

そのため、クリニックを選ぶ際は万が一トラブルが起きたときは、どのような対応をしてくれるのか、その際にかかった処置費用などはどうなるのか、明確にしてくれるクリニックを選びましょう。

いびき治療を終えた方にアンケート調査！

編集部では、実際にクリニックでいびき治療を終えた方にアンケート調査を実施しました。

いびき治療を受けるか迷っている方は、参考にしてみてください。

いびき治療を受けたきっかけを教えてください

半数以上の方が、「恋人や家族に指摘されたから」と回答しました。

いびきは睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性があるので、指摘を受けたら念のためクリニックを受診することをおすすめします。

クリニックで受けた治療を教えてください

治療方法については、60%の方がレーザー治療と回答しました。

レーザー治療は施術時間が短く、体への負担も少ないので、取り入れているクリニックが多いです。

治療を受けて症状は改善しましたか？

今回のアンケートでは100%の方が改善したと回答しました。

ですが軽減具合には個人差があるので、事前に医師の話をしっかりと聞いておきましょう。

いびき治療を受けて、満足している点を教えてください

いびき治療を受けて、満足していない点を教えてください

医師に聞いた！いびき治療のよくある質問（Q&A）

最後に、いびき治療に関するよくある質問を解説していきます。

Q：いびき治療はどの診療科で診てもらえば良いですか？

Q：いびきの治療法はどんなものを選べば良いですか？

Q：いびき治療は保険適応になりますか？

Q：いびき治療は女性でも受けられますか？

Q：いびき治療を自分で行う方法はありますか？

自分にあった治療法・クリニックでいびき改善を目指そう

今回は、いびき治療ができるおすすめクリニックについて解説しました。

いびきによっては放っておくと睡眠時無呼吸症候群の発症を招き、脳卒中・心筋梗塞・心不全などの危険な合併症につながる可能性があります。

自分のいびきで起きてしまう方や、家族やパートナーにいびきを指摘されたことのある方は、すでに睡眠時無呼吸症候群を発症しているかもしれません。

本記事を参考にいびき治療ができるクリニックを選び、治療を受ける必要があるか、医師のカウンセリングで専門的なアドバイスや診断をしてもらいましょう。

いびき治療におすすめのクリニック比較表

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