車を手放そうと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは「車を売るならどこがいいの？」ではないでしょうか。

最近では、車買取一括査定のような新しいサービスも増え、「どの車買取サービスを選んだら良いかわからない」「高額査定の業者はどこ？」といった疑問や不安を抱えている人は多いよう。

この記事では、車買取に関する基礎知識や、車買取サービスの選び方を解説。さらに、おすすめの車買取サービスを13社紹介しています。ぜひ本記事を参考に、納得できる車買取サービスを見つけてください。

車を売る方法は主に3種類

まず初めに車を売却する3種類の方法について、ご紹介します。

それぞれの売却方法について詳しく解説するので、特徴やメリット・デメリットを把握して、あなたにとって最適な方法を選んでください。

1.車買取業者に買取してもらう

車買取業者に買取してもらう方法です。中古車を販売している販売店が買取もおこなっていることが多く、買取価格は車の状態や市場価格に左右されます。

査定は、Webや電話で依頼できますが、近くの買取店へ直接行っても依頼できます。車買取業者に買取してもらう方法では、信頼できる業者を見つけることが最も重要です。車買取業者の選び方は「失敗しない車買取業者の選び方！」を参考にしてください。

車買取業者に買取してもらうメリット

車買取業者に買取してもらうメリットは以下のとおりです。

買取業者の多くは独自の販売ルートを確保しているため、高額査定になりやすいという特徴があります。また、事故車や不動車、廃車などでも買取してくれる業者があるのも、車買取業者で買取してもらうメリットと言えます。

他にも、高額査定が実現するという点においては、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。車買取業者に買取してもらう場合、「車買取一括査定サービス」を利用すれば簡単に業者が見つかり、複数の買取業者から査定してもらえます。

車買取業者に買取してもらうデメリット

一方で、車買取業者に買取してもらう方法には以下のようなデメリットもあります。

車の買取相場や査定額は、時期によって変動します。買取相場や査定額が変動することはデメリットと言えるでしょう。

※「ディーラーへ下取りに出す」「個人で売買する」方法でも少なからず相場の影響はあります。

車買取を依頼する場合は、事前に中古車オークションの売買相場を確認しておきましょう。

また、車の買取と購入を別のところにしてしまうと、別途手続きが必要になるというデメリットもあります。

2.ディーラーへ下取りに出す

「下取り」とは、主に新車または中古車を購入する際に、現在所有している車を支払いの一部として使用する方法です。

日本トレンドリサーチと会宝産業株式会社による調査によると、車の売却方法のなかで「買い替え時の下取り」が70.4％と最も多くなっていて、多くの人が利用する方法であることがわかります。

ディーラーは、自動車メーカーの看板を背負っているため信頼性が高く、サポートが手厚いのが特徴です。ディーラーへ下取りに出す方法は、車の買い替えに関する手続きをスムーズに進めたい人や、同じメーカー車へ乗り換える人におすすめの方法となっています。

ディーラーへ下取りに出すメリット

ディーラーへ下取りに出すメリットは以下のとおりです。

ディーラーへ下取りに出す最大のメリットは、新しい車の購入と同時に売却できるので、煩わしい手続きなどの手間が省けることです。

また、ディーラーへ下取りに出す場合には、新しい車の納車日まで下取り車に乗り続けられるというメリットもあります。

さらに、下取りは、現在所有している車を支払いの一部として使用する方法なので、「下取り価格」と「購入予定の車の価格」の2軸で、価格交渉ができます。

ディーラーへ下取りに出すデメリット

一方で、ディーラーへ下取りに出す方法には以下のようなデメリットもあります。

ディーラーでの下取りが自分にとって適切かどうかは、それぞれの状況によります。より高額で車を売りたい場合は、下取りではなく、複数の買取業者から見積もりを取ることを検討してみてください。

売却後新しい車の購入を予定している方は、手続きの手間を考えてディーラーへ下取りに出してもよいでしょう。

3.個人で売買する

車は業者を通さず個人で売買する方法もあります。身内や知人など、顔見知りの人と直接やりとりする方法もあれば、フリマアプリやオークション形式のサイトに出品する方法もあります。

個人間で売買する方法は、さまざまなリスクがあるものの、相場よりも高値で売れる可能性があります。車についての知識はもちろん、契約についての知識も必要となるので、上級者向けの売買方法と言えます。

個人で売買するメリット

車を個人で売買するメリットは以下のとおりです。

車を個人間で売買する最大のメリットは、一般的な相場よりも高値で売れる可能性があることです。仲介する業者がいない分、手数料や利益が抜かれないため一般的な相場よりも高値で取引できます。

さらに、業者による買取では、価格が需要と供給に応じて決まるので、市場の状況によっては「査定額が思っていたよりも低かった」ということも。双方が納得できる価格で取引できることは、個人間で売買するメリットとなります。

個人で売買するデメリット

一方で、車を個人で売買する方法には以下のようなデメリットもあります。

車に限らず個人間での売買は、トラブルが起きやすくなります。代金が振り込まれない、購入後に車の不調が起きるなど、さまざまなトラブルが考えられます。

トラブルなく安心して売却したい場合には、買取業者に買取してもらったり、ディーラーへ下取りに出したりするのがおすすめです。

車買取おすすめ業者13選！人気の業者を徹底比較

一口に「車買取」と言っても、そのサービスは大きく3つに分かれます。

本章では、車買取サービスのおすすめ業者を13社比較して紹介します。3種類の車買取サービスのうち、どの種類のサービスなのかも明確にしていますのでぜひ参考にしてください。

失敗しない車買取業者の選び方！

これまで大切にしてきた愛車を売却する際には、せっかくなら気持ちのよい取引がしたいものです。ここからは、失敗しない車買取業者の選び方を3つ紹介します。

契約してから後悔しないように、以下で紹介するポイントを押さえて車買取業者を比較しましょう。

査定額で選ぶ

車を売却する際、査定額は重要なポイントとなります。複数の業者に査定を依頼して、より高額な査定額を提示してくれる業者を選びましょう。

車買取一括査定サービスは、複数の業者に一括で査定を依頼できるうえ、より高額で買取してもらえる可能性が高まります。

査定額で選ぶ場合には、車買取一括査定サービスを活用するのがおすすめですよ。

一括査定サービスを利用すると、多くの会社から連絡があり大変という方は、査定額上位3社を厳選して紹介してくれるMOTA の利用がおすすめです。

JPUCかJADRIに加入している車買取業者を選ぶ

車買取業者のなかには、悪質な業者が存在します。安心して取引をおこないたい方は、「JPUC」や「JADRI」の加盟店を選ぶのがおすすめです。

「JPUC」は、一般社団法人日本自動車購入協会の略称で、消費者が安心して取引できるよう業界の健全化を目指す団体のことです。

一方の「JADRI」は、日本自動車流通研究所の略称で、中古車の円滑な流通を目指し、ユーザーと事業者にとって有益な情報を提供しています。

それぞれには会員制度が設けられ、審査を通過した優良な業者のみが加盟店として認められます。トラブルが発生するリスクを抑えて安心安全に取引するためには、「JPUC」や「JADRI」に加盟しているかどうかを確認しておきましょう。

実績や口コミで選ぶ

車買取業者選びに失敗しないためには、実績や口コミ、評判で選ぶのもおすすめです。過去の取引実績や実際に利用したユーザーの評価は、信頼度や満足度を判断するうえで参考になります。

本記事で紹介している車買取サービスのなかで、実績や口コミが豊富なサービスは以下のとおりです。

実績や口コミで車買取業者を選ぶことは、トラブルを防ぐためにも有効ですよ。

高額査定を実現させる6つのポイント

高額査定を実現させるために、下記6つのポイントを意識しましょう。

買取額の相場を把握する方法については、実例を3つ挙げて解説しています。すぐに試せる方法ばかりですので、思ったよりも査定額が低かったという人もぜひ試してみてくださいね。

高く売れる時期を狙う

車の買取価格は、中古車市場の需要と供給に左右されます。そのため、中古車の需要が高まる時期に売却を検討することで、高額査定が実現する可能性があります。

中古車の需要が高まるのは、以下のような時期です。

上記の中で最も高く売れる可能性があるのは、1月〜2月末でしょう。1月〜2月は、中古車の需要が高まる3、4月に向けて在庫を確保しようとする業者が増えるためです。

中古車の需要が高まる時期を狙うことで、他の時期よりも高く売れる可能性があります。

洗車や掃除で車を綺麗にする

実際に査定をしてもらう前には、洗車や掃除をして車を綺麗にしておきましょう。外装も内装も査定時、加減点の基準となります。

とくに、内装の汚れやにおいは、直前の清掃で落とすこともできます。直前の洗車や掃除が査定額に大きな影響を及ぼすとは考えにくいですが、自身の好感度や信頼を上げることに繋がります。

できれば、日頃から洗車や掃除をして、綺麗な状態を保っておくのがおすすめです。

買取額の相場を把握する

買取額の相場を事前に把握しておくことで、提示された金額が適正であるかを判断できるようになります。提示された金額が相場よりも低い場合、業者に買取額を交渉することもできます。

買取額の相場は、査定を依頼する前にチェックしておくのがおすすめです。買取額の相場を把握する方法は主に3つあります。

ただし、買取額の相場については、あくまでも「おおよその基準」となります。悪質な業者から身を守るための方法として覚えておきましょう。

1.中古車買取店の買取実績をチェックする

中古車買取店によっては、買取実績を公開している場合があります。

ガリバー では、過去6ヶ月間で買取した最高額と最低額の実績を公開。自分の車種がどのくらいの価格で買取されているかをチェックできます。

ただし、買取された車の状態やオプション、走行距離などまではわかりません。また過去の買取額はわかっても、実際の査定額でない点には注意が必要です。

2.シミュレーションサイトを利用する

買取額の相場は、個人情報の入力を必要としない「シミュレーションサイト」でも知ることが可能です。

シミュレーションサイトは自動車メーカーのサービスをはじめ、さまざまなサービスがあります。本記事で紹介している13社のなかにも、買取額をシミュレーションできるサービスを提供しているサイトがあるため、必要に応じて利用を検討してみてください。

3.中古車販売価格から予測する

中古車の販売価格から、買取額を予測する方法もあります。

中古車販売サイトで車の情報を入力し、実際に売られている車の中から自身の車に条件の近い車を探しましょう。サイトで販売されている価格から、業者の利益である30〜50万円を引いた金額がおおよその買取額です。

中古車の販売価格から買取額を予測する方法では、なるべく自身の車に条件の近い車を探すのがポイントとなります。車に詳しくない人は「2.シミュレーションサイトを利用する」方法が最もおすすめですよ。

メンテナンスノートを用意する

高額査定を実現するためには、メンテナンスノートや整備記録簿など、車のメンテナンス履歴のわかるものを用意しておくことも大切です。

メンテナンスノートとは、整備履歴を記録する用紙とメーカーの保証書が一緒になった冊子のことです。整備記録簿を併用しているサービス工場もありますが、基本的に整備履歴はメンテナンスノートに記録されています。

メンテナンスノートがないと、整備状況がわからないため、きちんと整備を受けていても整備していないとみなされて、査定額が減額されてしまうこともあります。

査定を受ける前に、メンテナンスノートの有無を確認して、査定アップを狙いましょう。

オプション装備の有無を正しく伝える

オプション装備を取り付けている場合には、装備の有無を正しく伝えるようにしましょう。装備によっては、査定額がプラスに作用するケースもあります。

査定額にプラスで作用するオプション装備の例として、メーカーオプションがあります。メーカーオプションとは、車両が製造されるときにしかつけられないオプションのことです。

他にも、ナビゲーションやETCが評価されるケースもありますので、オプション装備の有無を正しく伝えたうえで、きちんと査定額に反映されているか確認するようにしましょう。

相見積もりを取る

高額査定を実現するためには、相見積もりが欠かせません。

実際に、MOTAがおこなった「車買取査定に関するアンケート」によると、「何社ぐらいに査定依頼をしましたか？」という質問に対して、「複数社」と答えた人は59.2％という結果になっています。

相見積もりは、他社よりも高く買取してもらうための交渉材料となります。複数の車買取業者の査定額を比較して、より高額な見積もりを提示する業者への売却を検討しましょう。

4ステップで完了！車買取の流れ

車買取は思っているよりもずっと簡単で、4ステップで完了します。

それぞれのステップを詳しく解説します。

1.利用する業者を決めて査定を申し込む

まずは車を買取してもらう業者を決めて査定を申し込みましょう。お近くに店舗がある場合には持ち込みしてもよいですし、電話で査定を依頼することもできます。

最近では、査定依頼がWebで完結するサービスも増えています。「今は査定だけ」と考えている場合には、Webで査定を依頼できるサービスを利用するのがおすすめです。

利用する業者を決める際にはぜひ、「失敗しない車買取業者の選び方！」を参考にしてくださいね。

2.実際に査定してもらい売却先を決める

査定を申し込んだら、車を見せて査定をしてもらいます。高額で買取してもらうためには、複数の車買取業者を競わせることが大切です。

2〜3社の業者の見積を比較して、より高額査定を目指しましょう。相見積もりを取ること以外にも、高額査定を実現させるために確認しておきたいポイントはあります。ぜひ「高額査定を実現させる6つのポイント」も確認してください。

複数の業者を比較したら、売却する業者を決め、売却の意思を伝えます。

3.売却の準備をする

売却先が決まったら必要な書類を揃え、車を引き渡す日程などの打ち合わせをします。

車買取業者への売却は、下取りの場合と比べて引渡しまでにあまり時間がありません。あらかじめ必要書類を確認し、引き渡し時に荷物が残っていることがないよう、準備をすすめましょう。

4.車を売却し入金を待つ

契約書にサインをして、車を引き渡します。車の引渡しが完了したら入金されますので、金額はしっかり確認するようにしましょう。

カーセブン では、当日中に契約金額の半額を支払いしてもらえます。他にもユーポス では、原則、車と必要書類の受領が完了した翌日（銀行営業日）に振込してもらえます。

入金を先延ばしにする悪徳な車買取業者も存在するため、入金の時期については契約時に必ず確認するようにしましょう。

車買取に関してよくある質問とその回答

ここからは、車買取に関してよくある質問とその回答を紹介していきます。

気になる疑問や不安のある人は、車買取サービスを利用する前に解決しておくと安心です。ぜひ参考にしてくださいね。

車買取業者とのトラブルにはどのようなものがありますか？

車買取業者とのトラブル例として、以下のようなものが挙げられます。

トラブルを未然に防ぐためには、車買取業者選びが大切です。詳しくは「JPUCかJADRIに加入している車買取業者を選ぶ」で解説しています。あわせてご確認ください。

ローンが残っていても買取してもらえますか？

ローンが残っていても車は買取してもらえます。ローンが残っている車の売却方法は、主に2つです。

まずは、ローン中でも車の売却が可能か、自身の契約を確認するようにしましょう。車の所有権が自分にあり、契約でローン完済前の売却が禁止されていない場合には、ローン途中でも車を売却できます。

ローン中の売却が禁止されている場合には、ローンを完済しなければ車は売却できません。ローンを完済して、所有権を自分に移してから売却することになります。

車検が切れた車でも買取してもらえますか？

車検が切れて動かせなくなった車も、買取してもらえます。車検切れの車の売却方法は以下のとおりです。

車検切れの車や不動車に強い車買取業者を選ぶと、レッカーや手続きの負担を減らせるのでおすすめですよ。

査定や売却に費用はかかりますか？

車の査定、売却には主に以下のような費用がかかります。

車の査定は基本的に費用はかかりません。ただし、契約後に査定費用を名目として手数料を取られる可能性もあるので、契約時に確認しておくと安心です。

車の査定基準はなんですか？

車の査定基準の大枠は、「一般財団法人日本自動車査定協会」が設ける「中古自動車査定制度」によって決まっています。

査定額を決定する項目には、主に以下のようなものがあります。

それぞれの業者が査定時に標準とする価格は、業者が独自に決めていますので、高額査定を実現したい場合には複数の業者を比較するのがおすすめです。

廃車や不動車でも売れますか？

事故で廃車となった車や、動かせなくなった車でも買取してもらえます。

たとえばカーネクスト は、どんな車も原則0円以上で買い取ることを保証しています。他にも、車買取一括査定サービスCTN は、専門店が競い合うサービスのため廃車や事故車にも対応しています。

スムーズに売却をおこなうためには、廃車や不動車の買取を得意とする業者に査定を依頼するのがおすすめです。

複数の車買取業者で査定し、高額査定を実現しよう！

車を売却する際には、複数の車買取業者に査定を依頼し、査定額を比較することが大切です。査定額を競わせることで高額査定が実現し、自分が納得できる金額で車を買取してもらえます。

車買取の知識がない人や忙しい人には、「車買取一括査定サービス」の利用がおすすめ。一度に複数の業者に査定を依頼できるので、手間をかけずに高額で買取してくれる業者が見つかります。

ぜひ本記事を参考に、あなたにぴったりな車買取サービスを見つけてください。